これは珍!月光の球形銃搭タイプをでっちあげる その8
Copyright 2019 rxp05513 All rights reserved.
jyo-kyo-sei016016.jpg jyo-kyo-sei016013.jpg jyo-kyo-sei016011.jpg jyo-kyo-sei016009.jpg jyo-kyo-sei016007.jpg
2019 7/9(火)
 これまでヨンパチやらナナニーやら色々と皇軍機を作ってきましたが、そのたびに悩まされてきたのが、脚に付いて回るブレーキコード。材質や太さのバリエーション等釣りに使うテグスがベストなのですが、惜しむらくは瞬間接着剤が利かない。そして柔軟性がない。ゆえに脚に固定するのが至難なのです。・・・
 
 そこでつらつら考えたあげく、写真のように極細の電線でヒートンを作って脚の要所に埋め込むことにしました。この穴の中にテグスを通します。脚は翼の下になるので、完成の際、3点姿勢で置き撮りしても暗いので目立たないと思われます。
 
 もうほとんど肉眼でできる作業の限界的な小ささです。ピンバイスで慎重に穴を開け埋め込み、瞬間接着剤で固定しました。
jyo-kyo-sei016003.jpg
2019 7/15(祝)
 しばらく使っていなかったアルプスプリンタMD2300を起動しました。このプリンタを使い続けるためだけに、十数年前のSCSII仕様のマッキントッシュを未だに廃棄せずにいるのですが、こやつもめったに通電しないわりに健気に起動してくれます。ハードディスク、よく生きてるな〜
  で、今回この二式陸偵。321海軍航空隊通称『鵄(とび)部隊』仕様にしました。321航空隊は昭和18年松山で開隊した一航艦直属の夜間戦闘機部隊で、テニアン島他マリアナ海域に展開し、敵の爆撃や劣勢な航空勢力下での運用により機数をすり減らし、解隊してしまうという悲劇の部隊なのですが、この部隊でのみ試作運用されたのが球形銃搭付きの二式陸偵だったようです(調査不足なので間違っているかも)。展開していたテニアン島は、我が郷土の松本50連隊が玉砕した地でもあり、まあいろいろ思うところもあります・・・
 
 アルプスプリンタで白リボンを使いクリアデカールに出力。1度だけの印刷では隠ぺい力が弱いので、ページ合成で印刷を重ねて濃い白にしました。白インクがあることと、一度刷ったところに寸分のズレもなく重ねて印刷ができる・・・この辺がアルプスプリンタの強みで、手放せない理由です。
2019 8/15(金)
 防炎マフラー。メタルプライマーをかけた真鍮パイプに焼鉄色と赤を混ぜたサビ色を塗り、ドライブラシでツヤ消し黒を。なんか、いい感じになりました。
2019 8/16(土)
 編隊灯。一発でスパッと塗れました。
 例年にないお盆休み7連休のおかげで、ほぼ完成まできました。
 どうせ組み込んでも邪魔になるし、指かなんかひっかけて壊してしまうだろうというピトー管。真鍮パイプと真鍮線をはんだ付けでスクラッチ。ここまでくれば大丈夫と下面のウェザリングをする前に機体に穴を開け、埋め込みました。
 ところが。いろいろいじっているうちに先端の細い真鍮線がとれてしまいまして。はんだ付けとはいってもほとんど点で接着されているだけなので、仕方が無いのですが。しかたねえな〜と、この状態で再度はんだ付けをしたのですが・・・でました。再びお約束。エンジンカウルの一部をはんだコテで溶かしてしまいました。やはり酔って作業しちゃだめだな〜(苦笑)
 キャノピーのマスキングを剥がしました。
 多少キャノピー内にほこりや削りカスが侵入していましたが、差し込んだだけの球形銃搭が外せるので、エアダスターのノズルを突っ込んで吹き飛ばしてしまいました。
 前回百式司偵から採用した窓枠処理。アルミ箔にメタルプライマーを吹いて、アクリル塗料(ここ重要)を吹き裏面にコクピット色を吹いてスプレーのりをしてカッターで細切りにして窓枠を貼って行きます。アクリル塗料を使ったのは、細切りにした時、ラッカー塗料だと塗膜が細かく割れてアルミ箔から剥がれてしまうからです。アクリル塗料は乾燥しても塗膜が柔らかいので割れにくい・・・のだと思います。
 
 絞り出したキャノピーは窓枠のモールドがなくマスキングができないので、必然的にこんな方法になりました。太さ細さが調整できるし、何度もやり直しがきくので結構いいかも。
 
 完成!!!。制作期間なんと5年。置き撮りしたら脚まわりがさびしかったので、車輪止めを作ってみました。
 
 駐機状態で置き撮りした写真のデータをいろいろいじっていたら、機体だけではちょっと物足りない感じがしたので・・・次回は添え物を作ります。
jyo-kyo-sei016001.jpg