これは珍!月光の球形銃搭タイプをでっちあげる その8
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2019 3/24(日)
 搭乗員を銃搭内に固定しました。球形銃搭内にどのようなレイアウトで搭乗員が座っていたのかはそのものスバリな資料は見当たらないのですが、一式陸攻や二式大艇に搭載していた球形銃塔を流用したようなので、そのへんの資料を漁って、
たぶんこんなんじゃないかという位置を定めて一応シミュレーションしてみました。
 
 この状態で、どうやって銃の上下角を調整し、さらにエイミングしたのかは不明なのですが、こんなすぐそばで20mm砲をドカドカ撃つと、想像を絶する騒音だったろうと思われます。
 
 ちなみに下の写真は3年ほど前、河口湖自動車博物館・飛行舘に行って撮ってきた一式陸攻の球形銃搭です。モデルにしたものとは若干異なりますが、構造はよくわかります。
 で、あらためて球形銃搭を本体にセットしてみると、残念ながらあちらこちらに隙間があります。おまけにパテで盛った部分が球形銃塔を無理やり差し込んだおかげで欠けてしまいました。ある程度は仕方ないとは思うのですが、あまりにひどいところは、伸ばしランナーやプラ版などでちまちまと修正しました。
2019 4/28(日)
 制作開始より5年経ちました。まあビックリするような制作時間の長さなのですが、それはともかく。さすがに5年も経過すると、いろいろな部品も破損、紛失するのはやむを得ません。脚。片方の支柱が折れてどこかに行ってしまいました。お得意のブルガリアヨーグルトのパッケージを切り刻んで再生しました。
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2019 6/2(日)
 識別帯、日の丸のシロフチ部分をマスキングして中島系暗緑色を吹きます。ようやくここまで来ました。
今回この機体、クレオスラッカーの8番を下地に塗っています。シルバーを塗ると、ごく薄く塗っただけで工作精度の甘いところがよ〜くわかるので、適宜修正できるというのが理由ですが、シルバーの上に乗った塗料の喰い付きが悪いという問題点があります。しかし、今回廃棄まじかのボロボロの機体に仕上げる予定のため、かえって剥がれ安いのは好都合。爪楊枝をつかってカリカリ剥がしていきます。
2019 6/10(月)
 前回完成した百式司偵からおよそ6〜7年経っているので、褪色表現のテクニックなど完全に忘却してしまいました。なので基本に立ち戻り『塗装がいかにして劣化していくのか。』を考察してみます。
 塗装したての工場出荷状態の機体は、南方の強烈な紫外線を浴び、また風雨、砂埃などにこすられてだんだん褪色していきます。さらにエンジン近くや機銃付近は熱で、搭乗員や整備士がふんだんに踏んだり触ったりする場所や工具がひんぱんに当たる場所にも痛みがきます。そして塗膜は徐々に剥がれ、地のジュラルミンの艶消しシルバーが露出する。さらに排気や泥よごれなどによって全体的に黒みを帯びてくる・・・まあ私が乏しい想像力を働かせると、大体そんな塩梅でしょうか。
 で、実践。
まずは塗装の剥がれを表現。これは上記のごとく爪楊枝で削ったり、筆でチョンチョン描いたりします。まだ剥がれてはしないが、これから剥がれる予定・・・というか剥がれかけているところ・・・はシルバーをドライブラシで。しっかり剥がれてしまったところの周りなどに施すと、なんとなく説得力があります。
 暗緑色が紫外線によって褪色した感じは、エナメルの肌色をシャバシャバに希釈して、遠くからブラシを吹くと白茶けてくすんだ状態になります。
 次にエナメルの艶消しブラックをこれも希釈して適宜ブラシします。消炎マフラーのあたり、カウルフラップの開口部分などは特に重点的に。で、最後に粉にしたパステルのブラックを大きな刷毛で全体に刷り込んで完成。長々と記述しましたが、以上は次回のための忘備も兼ねているのであしからず。
 
 そんな塗装の合間にもがたがたな球形銃塔周辺を修正します。
 
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