最短制作日数を目指す!!。ハセガワ1/72百式司偵04
2012 10/28(日)
今回の百式司偵、古い『世傑』を参考資料にして作ってきたのですが、塗装については制作開始時から決めてありました。古い『世傑』に掲載された、写真の独飛18中隊迷彩仕様。これしかない。この微妙な色具合といい、自然なグラデーションといい長谷川一郎氏の描いたこの機体を是非とも再現してみたかったのでございます。
しかして私にこのような難しい色合いと微妙なグラデーションが再現できるのでしょうか。
塗装方法をつらつら考えるに、各色ごとにマスキングをしていく方法と、フリーハンドで塗る(吹く)という2通りが考えられます。マスキングの場合、境目をぼかすための方法を考えなければならない上に、1色ごとにマスキングし直さなければならない。けっこう面倒。それにくらべフリーハンドだと、それはもうホイホイと塗れてしまいます。…ただし、細かく吹くためのノズルの細いエアブラシと、自在な角度に保持できるスタンド、そしてなによりそれらを使いこなすスキルが必要になります。
エアブラシは、タミヤのガンタイプの0.3mmのがあるのでこれでなんとかなりましょう。自在スタンドも写真のようなものがあります。…しかしてわたしの技術は?…これはやってみなければわかりません。
くよくよ考えていても始まらないので、もうどんどん吹いてしまいます。下面は明灰緑色に白を混ぜたもの、上面のベースにH79ダークイエローを。まずはここまでは無難に推移しました。
色を塗るにしても印刷にしても「薄い色から順次濃い色へ」と相場が決まっているので、次に塗るのは柿色。ところがこの柿色の微妙な色合いが難しい。最初、H79ダークイエローに赤を混ぜて塗ったのですが、これがどうも全然違う。柿色というよりは肌色に近い。今回この色をはずすと、これはもう全然ダメな仕上がりになりそうなので、ここは慎重に塗り直します。
試行錯誤の結果、黄橙色に赤褐色と赤を適量混ぜたものがイメージ通りなのでこれをボケ脚を多めに吹きます。ぼんやりとした感じですな。で、最後に暗緑色を。この色は出来る限りボケ脚を短くクッキリ塗り、アクセントにします。これで機体がグッと締まりました。
2012 10/29(月)
日の丸もデカールでなしに塗りで入れ、かなり希釈したツヤ消しクリアを吹き、テカりを抑えたところで、クリア部分のマスキングを剥がしました。
おお!!カッコイイ。なかなかいい感じ。
かねがねフリーハンドで迷彩を描いてみたいと思っていたのですが、一方で「失敗したら取り返しがつかんなあ」とも思っていたので、今回の成功で結構な自信が付きました。
ちなみにこの機体を一瞥した同居人(女)は「まるでホッケね」とのたまいやがりました。ホッケって魚のホッケのことかゴルァ!!!………………
うまいことを言う。
百式司偵といえば虎。今回のキット、実は百式司偵U型の海軍仕様機なので当然、虎のデカールはありません。そこで前出の『世傑』掲載、長谷川一郎氏の描いた独飛18中隊機から虎も使わせていただきます。いただきますなどといっても無許可なのでこんな所で吹聴すべきではないかもしれないのですが。
虎の部分はかなり小さく不鮮明なので、スキャナーで取り込んだ画像に様々な秘術を施し、更に秘蔵のアルプスプリンターで、これまた秘術の限りを尽くした裏技を駆使してクリアデカールに出力。貼り込みました。
ピトー管は真鍮パイプと真鍮線で。今回翼端灯はインストの指定通り、新規購入した水性のクリアレッドとクリアブルーを塗りました。各色の前に「クリア」と謳っているだけあって、透明感のあるレッドとブルーで、いかにも色ガラス然とした仕上がりになりました。
2012 11/4(日)
窓枠。セオリーどおり窓ごとにマスキングしようにも、しぼり出したこのキャノピー、枠の線が非常に見にくい。なので細切りアルミ箔に色を塗り(裏側にもコクピット色を)スプレーのり付けしたものを貼り込みます。それはそれで結構大変な作業だったのですが、結果は写真のようにスッキリくっきり仕上がりました。
2012 11/7(水)
排気管。キットのものをルーターでぎりぎりまで薄く削りました。この手の形状の排気管を見るにつけ、なんとかストローで作れないかと考えるのですが、ストローを折らないように曲げる方法が思いつかず結局極力薄くすることで解決を図ってしまいます。まあ目立たない所ではありますが。