『ギラギラ・キラキラ』な飛行機を作る。その2
2011 1/1(祝)
まずは、モーターライズ。小振りなハ115にはやはり小さなモーターかとも思ったのですが、たまたま抽斗にころがっていた写真のモーターをエンジンのパーツに合わせてみると細工なしでピッタリ固定できます。軸長もちょうどペラに噛ませるにはいい長さです。
実際小さなモーターは固定方法とペラへの動力伝達の方法を考えるのが面倒なので、できれば胴体にぴったりはまり、適度な軸長でダイレクトにペラを噛ませられるモーターがベストです。
2011 1/5(水)
プチ改造。陸軍機特有の始動車用の受け金を真鍮パイプで。本当はもっと切れこみが複雑な形状をしているのですが、1mm径のこんな小さいものではこの程度が限界でした。
モーター、エンジン、環型多管式滑油冷却器、スピンナーを仮組み。隼U型も、初期のものはT型の特徴的装備『環型多管式滑油冷却器』を備えています。何となく見た目が良いので今回はU型の初期バージョンということでこの環型多管式滑油冷却器付きで作ります。
えらく『隼』に造詣が深いような発言を先ほどからしておりますが、私にそのような知識があるはずもなく、今回も松本空港図書館から借りてきた数々の参考書を手元に、その場限りの薀蓄をたれ流しております。
2011 1/10(祝)
8日、9日でようやく地区子ども育成会の行事『三九郎』(一般的にはどんど焼きですか)が終り、肩の荷が下りました。で今日10日は、朝からプラモ三昧です。エンジン回りをやっつけてしまいます。ペラにアルミ箔を貼ります。
前ページでアルミ箔の適不適を論じたのですが、あれは撤回します。アルミ箔の質というより、スプレー糊の量が仕上がりを左右しているようです。着け過ぎはダメです。プラ(本体)とアルミ箔の間にスプレー糊の層が出来てしまい、これがバッファになってアルミ箔にキズが入ってしまうみたいです。
紡錘型のスピンナーには3分割したアルミ箔を貼りました。低解像度な写真ではよく分かりませんが、よーく見ると継ぎ目が分かってしまいます。まあ、いいか。モーター回してしまえば分からん。
64戦隊の隼はペラ、スピンナーとも茶褐色が通常なのですが、どこぞのミュージアムに展示してある隼V型のそれが、ギンギンの銀色でこれがかっこいい。どうせ架空のカラーリングなのでペラもスピンナーもアルミ箔の表の方を貼ります。
環型多管式滑油冷却器は復元隼の写真を見ると黄銅色だったので、適当に調色して。スミ入れとドライブラシで仕上げました。
さてエンジン回り仕上がり。やはり、エアブラシでシルバーをかけるのに比べると、どうしてもアラが出てしまいますがしかし!この光り具合は塗料では出ないでしょう。今回ははじめてのこととて、またペラの取りつけに苦戦したため若干雑な仕上がりで納得いかないところもあるのですが、精度はこれから先まだ上がると思います。
モーターに通電すると若干センターはずれているようですが、まあまあきれいに回りました。
2011 1/15(土)
コクピット部分を作ります。今回空港図書館から借りてきた本に、復元隼のカラー写真が多数載っていて、コクピット内部などは概ね例の青竹色で再現されました。また同書によると、今回想定している時期製造の隼はやはり青竹色であるようなので、今回は青竹色でいきます。
さて、写真は残存する日本軍機の良好な保存状態のいわゆる『青竹色』です。ただし海軍のものですが。これが紫外線などにより褪色すると段々緑ががり、終いにはチョ-キングといわれる白色に変化してしまうようなのですが。なのでこの色より緑色にころんだ『青竹色』というのもありなわけです。
ところで・・・次の写真の左側はクレオスの青竹色(アクリル)です。ジュラルミンの銀色の上に透明度の高い青緑色(防錆剤)を塗ると、ギラギラし、かつクリアないわゆる『青竹色』になります。単色でこの条件を満たそうとすれば、青緑色にシルバーを混ぜた、ギラギラした青緑にするしかないでしょう。クレオスの『青竹色』はそんな色具合です。しかし、シルバーの粒子が粗いためか、どうにもギラギラし過ぎるところが気になります・・・そこで日曜日の半日をつぶして「青くて透明で地は銀色だ」というイメージを目標に、色々試してみました。
結果、スターブライトジュラルミン(手持の物で最も光り輝く塗料)を塗った地に、アクリル塗料の青と緑を適宜混ぜ合わせて調色したものに、光沢クリアを混ぜかなり希釈したものを吹くと「青くて透明で地は銀色」な感じにちょっとだけなりました。それが同写真の右側。左右とも同条件のライティングで撮ったものですが、クレオスの青竹色に較べてギラギラ感が薄らいでクリア感が増しています。(地は銀色ってのはイマイチか?)
まあこんなモンだろうとコクピット内に塗ってみました。・・・大騒ぎの割には大した効果がない・・・ような気もしますが。どんなもんでしょう。色々やってるうちになんだか分からなくなってきました。