たまには水物・・・軽巡川内を作る その1
2010 1/9(土)
去年の冬、九八式水偵を作ったのですが、完成させたままお蔵入りになっていました。バックに搭載艦を置くシチュエーションで写真が撮りたかったのですが、なかなか手が回らなくて、気がつくともう1年近く経っている。雷電が完成した今回、ようやくアオシマのウォーターライン1/700軽巡川内を入手し、制作の運びとなりました。
と、いつになく固い前口上から始まった今回なのですが、どうせまたダラダラと垂れ流し状態の制作始末となる予定なので、皆様テキトーにお付き合いくださいませ。
さて、前回重巡那智の時は、ほとんど資料のない状態でデッチ上げた噴飯モノだったので、今回は手に入れました。「丸スペシャル」。このような資料を入手したといって私のモデリングの腕が上がるわけではないのですが、とにかく『軍艦』などというものの構造がほとんど解っていない自称飛行機モデラーとしては制作の上でなんらかの指針、よりどころが必要な訳です。
2010 1/17(日)
インストの指示通り底部におもりを入れエポキシ接着剤で固定し、甲板を接着。さらに射出機の乗る後部甲板を接着しました。合わせ目をパテで消してから、舷窓を0.5mmのバイスで穴をあけていきます。前回那智ではこの作業は全て手動で行っていたのですが、今回はルーター使用で楽勝でした。やはり持つべきものは道具ですな〜。
丸スペシャルの写真をつらつら見ると、射出機下の船室の壁にも舷窓があるので穴を開けました。おお!早速資料が役に立った!!
さて今回のキモ。前回那智では甲板をぐるっと取り巻く手摺りを伸ばしランナーと極細テグスで再現しましたが今回は思うところあり・・・というかそんな作業は面倒くさいのでいきなりエッチングパーツに頼ります。1000円もしない金額で、あの辛気臭い作業から開放されると思うとこれは当然な選択なのですが、現物を目の当たりにして、心に一抹の『カゲリ』が生じました。『こんな細い小さい華奢な手摺りをはたしてうまく扱えるのであろうか・・・』
2010 1/20(水)
とりあえずネットで『エッチングパーツ』『手摺り』『つけ方』と検索すると、ある有名な船舶モデラーの方のサイトがヒットしました。手摺りの扱い方を懇切丁寧に網羅してくれています。役に立たなく駄弁ばかり弄する出鱈目制作記を臆面もなく晒しつづけるどこかのサイト(ここのことだ)と違い、簡明直裁に記述されている記事を読んで、すっかり納得し早速実行。いやいや読めば簡単そうなのですが、実際やってみるとこれが難しい。とにかく接着面がモノすごく小さいところに持ってきて、緊張感で手が震える震える(笑)。なんらかの病気をわずらっているのかと思うほどの震えようです。しかしながら壮絶な苦労の末(大袈裟)ここまで取付けることができました。つぶさに観察すると、はみ出た瞬間接着剤の残滓や、手摺りと手摺りを継ぎ足した部分の処理が甘かったりするのですが、まあ自分的にはOKでしょう。
2010 1/25(月)
あまり手が震えるのでこの様にしてマスキングテープで仮留めして貼ればいいと気がついた時は、お約束通りもうほとんど終りに近くになってから(笑)ともあれ苦心惨憺の末全て所定の場所に貼り終えて、サフをかけて見ました。・・・
瞬間接着剤のはみ出し跡が結構目立ち、ガッカリです。しかたないので楊枝の先に小さいサンドペーパーを貼ってちょこちょこと修正しました。
2010 1/31(日)
4本ある煙突の一番大きい奴。頭の部分をルーターで強引に開口し、中をパーテーションで仕切ります。しかしルーターって便利だよな〜
4つに仕切ったのは当方の都合で、資料に基づいたものではありません。(いいかげんな・・・)
ほぐした銅線(推定0.2mm)を横に3本・・・
縦に3本・・・
キット付属の蒸気捨て管(でしょうか・・・?)にエッチングのラッタルを付けて完成。
こっち複雑な構造なので簡単にはいきません。
さてどうするか・・・
先ず、煙突頂上脇に0.3mmピンバイスで穴を開け0.2mm銅線を差して左右に渡して瞬間接着剤で固定。