珍品!?チェコ製帝国陸軍試作戦闘機『キ-64』制作記 その8
2009 7/4(土)
ようやくキャノピー問題にケリがついたので本体の工作に戻ります。
今回、このki-64は『その1 試作機として、飛行姿勢で→脚を出した状態で飛行→脚を出した状態でブツ撮り』 『その2 武装を施した戦闘機として、飛行姿勢で→脚を出した状態で飛行→脚を出した状態でブツ撮り』と、ひとつの機体を6倍おいしく味わおうと思っているので、まずは脚をしまった状態にします。キットオリジナルの部品で塞いだのですが、やはり合いが悪くてそこここを削りました。スキ間もあるのですが、それは諦めます。
ブレードを塗りました。大戦末期の陸軍機は無塗装ものが多いし、数少ないキ‐64の写真を見るとやはり無塗装なので、シルバー仕上げとしました。いつもながらのクレオス8番を使おうと思っているところに、いつもお世話になっている岐阜の超絶エアモデラーNさんに「ガイアのシルバーはいいよ」と聞いたので、おすすめのカラーを3色入手して試し塗りをしてみました。
ガイアの3色、左から123、121、009とクレオス8番です。ごらんのとおりクレオス8番と009はかなり似ています。121はそれに比べかなりキラキラ度が上がっています。123はシルバーというより黄銅色?ちょっと例え様のない色です。写真ではなんだか分かりませんなあ。・・・とりあえずは009をメインにし全体に吹き、メリハリを出すために部分的に121を使ってみました。
2009 7/5(日)
スピンナーにブレードをエポキシ接着剤で接着し、固まったところでいよいよ機首に装着。通電します。写真のようにばっちり回っています。反転しているのかは定かではないのですが、とにかく回っております。やはりペラを2組回すので電池1本だとユルユルな回転です。写真では絶賛回転中ですが・・・撮影時のシャッタースピードの設定が難しいことになりそうです。
機首から後ろに向かって赤い稲妻を入れます。デカールに赤い稲妻マークも含まれているのですが、塗りでいきます。あと垂直尾翼も赤で塗り、機種にアンチグレアを塗りとりあえず塗りは終了です。
キャノピーのマスキングを剥がしました。キャノピーの丈夫さとクリアさは、やはり搾り出して正解でした。たぶんカタチはいびつなのでしょうが、んなのはちょっと見じゃわかりません。
日の丸はとりあえず付属のデカールを使います。「東欧のデカールはどないなもんじゃい」とお湯に漬けると、わりかし簡単につるっと台紙より剥がれました。ただし非常にもろい。タミヤなどのデカールのような扱いをすると即座に破けてしまいます。取り扱い注意。
アンテナ線をパンストで張ってとりあえず完成。まずは試作機として撮影します。
2009 7/31(金)
梅雨明けしたのに悪天候が続く中、脚を引っ込めた状態で、例によって近所の河原でロケをしたあと、脚をつけてホリゾントの上で(ホリゾントなどと洒落た事を言ってますが、カレンダーの裏です。)ブツ撮り、さらに離陸シーンを河原で撮影しました。
あまり脚を付けた状態で写真を撮らんので、この感じは結構新鮮です。
さて、あとひとがんばりだ。
2009 8/1(土)
首尾良く予定通り撮影が終了したので脚を外しフェアリングを閉じ、剥がして取っておいたキャノピーと着陸灯のマスキングテープをふたたび貼りこみます。最後にトップコートをかけるためです。
2009 8/2(日)
デカールで仮付けしてあった日の丸を剥がします。セロテープでヘコヘコと取っていくのですが、結構しっかり付着しているのでてこずりました。なにせここまでくるとあまり手荒なことはできませぬ。味方識別帯、防空部隊を示す白帯をマスキングして入れ、最後に日の丸をエアブラシで吹き、塗り関係は全て終了。トップコートをかけて乾かします。
乾いたところで真鍮パイプで作った主翼の『マ砲』を埋めこみ、キャノピーのマスキングを剥がします。
写真のようにこのままでは色味がビビッド過ぎておもちゃのようなので、粉パステルで汚しを入れます。今回お惣菜のパックで作った実験用のベースで様々な色を試してみたのですが、やはり一番自然な汚れ感を出すのはブラックのパステルでした。
そんなこんなで完成です。それにしても手間のかかるキットではありました。箱を開けたのは真冬だったのに今や夏真っ盛り。やはり東欧凶悪キットに加え二重反転プロペラのギミック、とどめのキャノピーしぼりという三重苦は効きました。東欧凶悪キットなどと言ってしまいましたが、マニアックな機体をリリースしてくれたMPM社には感謝しております。
さてようやく天気も例年のように落ち着いてきたので、近所の河原で撮影に入ります。約1年ぶりの『情況劇場』・・・お楽しみに。