Zero、Jack、そして馬(笑)3種混合 05
2008 10/29(水)
ネットで色々調べてみたのですが、米軍機はカラーリングが派手で、パイロットの個性を象徴するようなマーキングなどがなされていて、しかもどの戦域で運用されたものなのかがよくわからない場合が多いので、図書館で本を探すことにしました。信州まつもと空港にある市立図書館は空港にあるだけあって、航空関係の本がやたら充実しています。松葉実氏の『精密図面を読む』などというマニア垂涎のお宝本や丸スペシャルの縮刷版、イカロス出版の『飛行機プラモカタログ』まであります。そんな中にありました。写真の本。各種カラーリングもばっちり掲載!!
ムスタングは息子と作るという建前上、やはり折に触れてなにか手伝わせなければならんと思い、とりあえずブラシで色を塗らせようということになりました。とはいえぶっつけ本番では怖いので、ただいま練習中。
写真のタミヤのブラシは、コンプレッサーがうるさいという難点はあるものの、メンテナンスがらくで、ノズルも詰まりにくくなによりトリガータイプなので、結構重宝しています。細かい塗りはアズテックを使いますが、それ以外はほとんどこいつを使っています。
2008 10/30 (木)
雷電、ムスタング共にキャノピーのマスキングを完了。いつもながらのちまちま作業なのですが、ムスタングの方は簡単でした。曲面で構成されたキャノピーを見ると、米軍機の先進性を感じるのですが、曲面ガラスは映り込みや視界のゆがみがあり、日本では不評のため採用された機体は少なかったようです。
機体に置いてみるとガタガタの隙間だらけです。まあ仕方ないのでこの辺はパテで修正ですな。
2008 11/2 (日)
組み立て説明図や上記の本を見ると座席ヘッドレストからキャノピーを通して垂直尾翼にアンテナ線が渡してあります。なのでキャノピーを接着する前にパンストのほぐしたのをヘッドレストに埋めこんで、キャノピーに穴を開け通します。
雷電の20mm機銃。真鍮パイプに置き換えました。内径20mmの真鍮パイプがないのでオーバースケールになってしまいました。4mmのピンバイスでさらえたので100倍すると、おおむね40mmの機銃ということになります。40mm機銃が4丁!!ほとんど夢の迎撃機です。B-29だろうがスペースシャトルだろうが粉みじんだ。このようにミニスケールになるとわけのわからな事態がシュッタイして面白いのですが、リアリズムには反することになります。
・・・4mmのピンバイス?それじゃあ40mmじゃなくて40cmだろ。長門級の主砲ですか。それなら空母もコッパミジンだ。いやあまりなタイプミスに自らつっこんでみました。
ガタガタなキャノピーと胴体の隙間はエポキシパテをコンパスの針先で少しずつ埋めこんでいきます。それを指先で押しつぶしたり伸ばしたりして滑らかにして乾燥させてサンディング。
この辺の作業は面倒で地道な作業なのですが、女性のメイクといっしょで、これをおろそかにすると後々後悔することになります。現実社会でも眉毛を描き忘れて出社してしまうなどという抜かった女性がいたりしてって誰の話だ妻の話だ。
雷電、ムスタングともサーフェーサーをかけました。サフをかけて、サンディングしてまたサフがけという作業を延々と繰り返します。必然的にキャノピーまわりのモールドが消えてしまい、これを再生させるという作業が次に来る事になり、制作続行の意欲が減退する危険な状態となってきました。雷電は凹モールドだからいいとして、ハセガワのムスタングは凸モールドです。パネルラインの再生方法を考えねば・・・。
2008 11/11 (火)
削っては盛り、盛っては削るの繰り返しのはて、ようやく納得のいく状態になりました。と言ってアラを探せばいくらでも出て来るのですが、どこかで線を引かないと何時までたっても完成しないので、これで諦めます。
さてパネルラインの再生ですが、雷電はとりあえずスジ彫りでOKなのですが、凸モールドのムスタングをどうするか。まず考えたのが再生したいモールの幅に細くマスキングしてサーフェーサーを厚くかけて再生させるというもの。が、しかし実験してみるとマスキングテープを剥がすといっしょに取れてしまうし、マスキングが非常に面倒です。
昔どこかのサイトで見た(ような気がする)伸ばしランナーで再生するという方法もあったと思いだし、試しに伸ばしたランナーを瞬着で接着したのが左の写真。太過ぎるし、瞬着がはみ出てガビガビです。
しかしこの方法なら、精度を上げればうまくいきそうなのでとりあえず今のこの太いのは削り飛ばしてしまい、慎重に作業再開。まず伸ばしランナーをなるべく細くなるように伸ばします。ライターであぶったランナーを、最初はゆっくり伸ばし、冷えて固まり出したところを見計らい、周囲に人影がないのを確かめて、ドリャーッという掛け声とともに爆発的に左右にひっぱると蜘蛛の糸のように細い部分ができます。
そうして出来た極細の伸ばしランナーを再生したい部分にあてがい、マスキングテープで両端を固定し、流しこみの接着剤を細い面相筆につけて、スミ入れの要領で流し込みます。しばらく乾燥させると、うまい具合に定着しました。サフをかけて見たら、ご覧のとおりうまい按配となりました。これは使える。