Zero、Jack、そして馬(笑)3種混合 01
2008 7/5(土)
高校生のスケールモデラー、ゼロ戦トモ氏から写真の1/144の疾風をいただきました。実は彼、今年艱難辛苦の果てにめでたく高校生となった立志伝中の最中の人なのですが、入学祝いになにか作って差し上げたらどうだろうかいやいやわしのたわけたプラモなど送ればかえって迷惑だとかごちゃごちゃ考えているうちに見事機先を制されてしまうという、A型的逡巡後手後手帝国陸海軍大東亜戦争後半戦状態になってしまいつつ、忸怩たる思いのまま雷電の制作を続けておりました。
これはいかん。なにか作らねば。トモ氏はハンドルネームに『ゼロ戦』をつけるほどだからゼロ戦好きであろう。ではゼロだ。モータライズ化したいが細身のゼロでは144にはモーターが入らないだろう。では1/100だ。で1/100・ゼロ戦でオクに検索をかけると、出ました。童友社『真珠湾攻撃隊零戦21型シリーズ・コンプリート』全6種類。つまるところ赤城、加賀、蒼龍、飛龍、瑞鶴・翔鶴それぞれの制空隊をモデルアップしたものです。早速これを落札、入手します。
入手して開封してびっくりこき麻呂(私、かれこれこの言い回し20年以上使ってます)すんげーきれいに塗られています。『フムナ・オスナ』などもキッチリ読み取れます。これでは私の出る幕がありません。普通に組めば、塗らずに終わりじゃないですか。
いやしかし仮組してみると、結構修正をほどこさなければならない部分もありそうなので、まずは気を取り直していってみよう!!
と、気合を入れて作り始めた矢先に、小学校2年生になる息子が「おとうさん、オレも飛行機のプラモデル作ってみたい」とのたまい出しました。こやつはパチ組みのガンプラしか作ったことがないというプラモ歴で、接着剤やら塗料などが入り乱れる飛行機プラモはまあ無理だと思ったのですが、この世にスケールモデラーが一人でも増えるというのは欣快の至りではあるので、付き合うことにしました。
「して、その方如何な航空機が望みじゃ」と水を向けると「カーチスかムスタングもしくはスピットファイア」と南蛮物ばっか(笑)「え〜いこの非国民め!!」と思ったのですが、考えて見れば情況劇場的には仇役も必要なので「その方の望み、叶えて進ぜよう」と言う訳で古いハセガワの1/72ムスタングをオクで入手。
さあ作りませう!!と思った矢先に、岐阜県は可児市在住の『スゴ腕航空機モデラー』N氏から郵便物が送られて来ました。開封すると雷電21型(童友社?1/100)の未組み立てのもの。びっくり古今和歌集(最近はこんなことも言ったりしますが)Nさん、これ読んでいたらこの場を借りてありがとうございました!
ともあれ「ちょうどいいから1/100も作ってしまおう!」というわけで小さいスケールながら3つ同時進行ということとなりました。
さて冗長なる前フリが完了したところで、ようやく製作にとりかかります。
2008 7/8(火)
3つとも、モーターを入れます。雷電は144でさえ入ったのですからこれは楽勝。72のムスタングはこれはもちろん問題なし。ゼロ戦も太さ的にはOKなのですがちょっと長い。若干コクピットに進入してしまいますが、これは目を瞑ります。
ちなみに童友社の別シリーズで1/100のモーターライズのゼロ戦があるというのは、このキットを手に入れて箱を開けて説明書を読んで知りました。ん〜最初からそっちの方を手に入れれば良かったか・・・
2008 7/12(土)
ムスタングは、子供が作るのが建前なのですが、いきなり渡しっぱなしで勝手に作れではどうにもなるまいと、とりあえず私が作りながら子供には手伝わせるというスタイルから入ろうと思っております。
で、基本的には素組でコクピット内は筆塗り、仕上げはエアブラシという方針ではじめたのですが、丁度糸ハンダが手に入ったのでパッカードエンジンの排気管はつぶした糸ハンダに置き換えてしまいました。
2008 7/23(水)
猛暑に加えて猛烈に忙しい仕事に阻害され作業が遅滞ぎみなのですが、細々と作業を続けます。
トモ氏へのゼロ21型は真珠湾への出撃直前の空母飛龍飛行甲板上のゼロという小情景を考えているので、脚出し状態とします。今までのように腹下からリード線を出して電源に繋ぐのはみっともないので、タイヤの接地部分からタイヤ軸の窪み(?)に向かって0.4mmのビットで穴をあけて・・・
ほぐし電線を通してこれを電源用のリード線とします。タイヤから翼に至るまではブレーキパイプの替わりになるので、見た目的にも一石二鳥!!
童友社のこのキットはきれいに塗りがなされているので、この脚部分などはそのまま塗らずに使えそうです。それにしてもどうやって色を付けてるんだろ。多分製造は今年オリンピックのある例の国だろうから、やはり人海戦術か。
2008 7/29(火)
ここで、子供登場。ムスタングの胴体に流しこみ接着剤を塗っております。なかなかの手つきで塗っております。とりあえずはOKかな。なんか、夏休み親子工作教室のようですが・・・
ちなみにこの接着剤(写真にちょこっと写っている)、私が高校生の頃買ったタカラ(!)製のものです。なんとも物持ちがいいというか貧乏性というか。しかし、30年前の製品でも未だに使用可能です。それまでチューブ入りのセメダインしか知らなかった高校生の私は、このさらさらな接着剤を買ってちょっと大人になった気がしたものです。嗚呼青春時代。懐かし過ぎる。戻りたくはないけど。