スケール違いの雷電を作る 10
2008 6/22(日)
塗装はがしにせいを出しすぎ、あまりに機体が古びた状態になってしまったので、塗装や日の丸、更に下面をそうとう汚さなければならなくなりました。この辺が行き当たりばったりモデリングたる所以なのですが、とりあえずシャバシャバに薄めたエナメルのつや消しブラックを、パネルラインに沿って吹いてみました。上面はそのままにして、下面はこれをボロ布で適当にふき取りました。これでだいぶヨレた感じとなりました。
アンテナ線はほぐした銅線をねじって先端をループ状にしたものをアンテナ支柱にハンダ付けして、ループ状の部分にほぐしたパンストを被って銀行強盗いやいやほぐしたパンストを通して瞬間接着剤で接着しました。なんかよく分からない説明になってますが。
おおかたの塗り作業が終わったようなので、いよいよ風防部分のマスキングを剥がしました。おお!お久しぶりの小林少尉。え〜中尉だったっけ。長い間暗黒の世界に放置され各種の塗料を吹き付けられたので、怒りの視線をこちらに投げかけています。その怒りはB29のためにとっといてね(笑)。ちなみにこの機体は、少尉殿に敬意を表して中隊長機を示す黄色帯を入れました。
2008 6/29(日)
一方144も塗りが終わりウェザリング。自作の頭髪筆(笑)にエナメルのシルバーをつけ、チョロチョロと。頭髪筆は自前の頭髪数本を束ね瞬間接着剤で固めて、先端を割ったつまようじに挟んだものです。
ヨンパチに比べ艶があり過ぎて、どうしようかと思っていたのですが、全体にパステルの黒で汚してやったら、だいぶ艶は消えました。
パンストでアンテナ線を張って完成です。ヨンパチ、イチョンチョンとも脚を出した状態でも撮影する予定なのですが、とりあえずその作業は後回しとして、これで一応作業終了。さすがに雷電は少々飽きました。
左が1/144、右が1/48です。こうして比べると144はスジ彫りなどのモールドがオーバースケールというか大袈裟な感じがします。キャノピー内部も暗いし。とはいえそれがミニスケールというものだ。(開き直り)鬱陶しい梅雨空に邪魔されてなかなか撮影が進まぬことが予想されますが、夏が終わる頃までには、『雷電に関するレジュメ』(仮題)として写真を発表出来ると思います。
さてさて、スケール違いの雷電21型を平行して作るという、なんとも馬鹿な事をしてしまったわけなのですが、更なるお馬鹿制作記を目指して、次回は1/100雷電21型を作ることにします。・・・いや、読者諸氏はこれを情況劇場一流の冗句とお思いでしょうが・・・はたしてどうかな。私はやるといったらほんとにやるよ。