jyo-kyo001160011.jpg
jyo-kyo001160010.jpg
前ページへ
jyo-kyo001160009.jpg
ギャラリー目次
メールアドレス
制作記録目次
jyo-kyo001160008.jpg
jyo-kyo001160007.jpg
jyo-kyo001160006.jpg
リンク
jyo-kyo001160005.jpg
jyo-kyo001160004.jpg
jyo-kyo001160003.jpg
スケール違いの雷電を作る 04 付録:『おゆまる』でパイロットを複製その1
雑記
jyo-kyo001160002.jpg
2008 4/19
 前述のように、当情況劇場では慢性的にパイロット不足に喘いでいます。その悩みを一挙に解決できるかもしれない救世主。それが『おゆまる』です。色々な分野の模型作りの人々がこの不思議な物体についてレポートしていて、私も試して見たいとかねがね思っていたのですが、主たる入手経路であるダイソーにはこの辺では販売しておらず、なかなか入手できないでいました。が、ある筋から、松本市郊外にある某デパート系量販店にあるテナントで扱っているという極秘情報を入手しました。半信半疑ながらそこを訪れると、ありました!7個入りで\300。繰り返し使えるそうなのでとてつもなくリーズナブル!!

 さっそく試して見ましょう。って雷電はどうなったんだ。
型を取るのは写真の山本一飛曹(仮名)。普通のタミヤキット付属の帝国海軍パイロットです。座っているパイロットは型が取りにくそうなので立ちポーズのものを選びました。また、両腕は切り離して別のポーズを取るのであらかじめ取り去ってあります。おゆまるはパイロットの体積を考えて2本。青と黄色を選んだのは意味はありません。 

 さてまずはお湯を沸かします。これは熱燗を付けてパイロット複製計画の前途を祝って一杯やるためではなく、おゆまるを軟化させるためです。沸騰の一歩手前くらいの状態で火加減を調整しおゆまるを投入します。2〜3分すると箸でつまむとおゆまるはグニャリとしてきます。

 ところで、世の女性達は自分の領土であるところのキッチンへの男性の立ち入りを拒む傾向があります。いや立ち入るのはまあ許されるとして、やたら鍋を出したり割り箸をそこらに散らかしたり、普段使用しているご飯茶碗に水をはってデカールを漬けたり、模型作りに使うといって爪楊枝を3500本ほどごっそり持ち出したりすることに対していい顔をしません。するわけがないわな。まあ、得体の知れないプラスチックの固まりをみそ汁を作る鍋で煮沸するなどと言出だせば言下の元に拒否されるでしょう。こういうことは妻の居ぬうちに。そして熱湯には気を付けて。

 首尾よく妻が出かけて、おゆまるがぐにゃりとしたら、適当な大きさの型枠に入れ、写真のように山本一飛曹(仮名)を埋めこみます。青いおゆまるを溶かしておいて黄色いのに埋めこむのはなぜかと人は問うでしょうが、これは当方の写真を撮る上での手違いで大したことはありません。とにかく溶けたおゆまるに8分目ほど埋めこみます。

 
 この時、四隅にデザインナイフの尻でくぼみをつけておきます。これは印刷業界でいうところの『トンボ』のようなもので、要するに後述するもう片方のおゆまると見当合わせをするためのものです。

 さてこれを冷やすわけですが、手短に冷やすために氷水に漬けます。この状態を見ると、おイタが過ぎて組長の怒りを買いコンクリートに詰められて厳寒のオホーツク海に放り込まれた哀れな山本一飛曹(仮名)のように見えますが、私、無駄に饒舌ですか?・・・

 などと言っているうちに、もう一つのおゆまるも柔らかくしておきます。山本一飛曹(仮名)がキンキンに冷えたら、氷水から取り出し、柔らかくなったもう1本のおゆまるを上に押し当てて山本一飛曹(仮名)を完全に覆ってしまいます。
 
 まんべんなく2つのおゆまるを密着させて再度オホーツク海にいや氷水に投入して冷やします。固まったところを取り出し、ふたつに剥がします。片方があつく溶けたものを押し当てたので、多少癒着して剥がしにくい嫌いはありますが、デザインナイフの背などでぐりぐりやりながら何とか剥がしました。

 山本一飛曹(仮名)を取り出しました。灼熱の不思議物体を全身に押し付けられたり、肌を刺すような氷水に放り込まれたりした割には見たところ無事のようです。数少ない搭乗員を仏にしなくてよかったよかった。おゆまるの方を仔細に見てみましたが、見た限りではうまく型が取れているようです。さあ、どんな按配か・・・さっそくこれにパテを詰めて成形します。 
 
次ページへ
oyu01.jpg
oyu02.jpg
oyu03.jpg
oyu04.jpg
oyu05.jpg
oyu06.jpg
oyu07.jpg
トップページ
jyo-kyo001160001.jpg