めざせシンガポール!『銀輪部隊』制作始末02
2007 10/7
さて、まず作業しやすいようにジグを作ります。ジグといっても水性ホビーカラーの蓋に、先述の図面をモノクロにしてシール紙にプリンターで出力したもの貼っただけですが。
既存のスポークとフロントフォークは全部切り取ります。切り取った跡はサンペをかけてきれいにします。タイヤ径の大きさに切った両面テープをジグに貼り、タイヤを固定します。
2007 10/7
いよいよ、一番神経を使う『穴あけ』です。0.3ミリのピンバイスで慎重に下に貼った図面に沿って穴をうがちます。これが上下左右にずれると、タイヤ内面に均一に穴が抜けずがたがたになります。また、変な力を加えると0.3ミリのドリルはあっけなく折れます。近くのホームセンターで2本600円です。1本300円!これは痛い。
2007 10/8
試作品から合わせて72個目の穴を開け終わりました。どうでしょうか。多少左右のぶれはありますが、弧上ではほぼ等幅に開いています。もっともこのあたりが一番うまくいったところなので、写真アップにしたのですが。ここまでくれば、前輪はほぼうまくいったも同然でござる。
2007 10/8
スポークを張る前に、フロントフォークを作ります。適当な太さに伸ばしたランナーを何本か束ねて、熱湯に漬けて柔らかくし、写真のようにRを付けます。何本も作るのは予備です。早速右から2番目は折れています。
さて、今回色々なメーカーのランナーを伸ばしたのですが、一番扱い易かったのは、ダントツでバンダイのものでした。ガンプラです。息子が生意気にもガンプラ作りにはまっているので、斯様なものがやすやすと手に入るのは望外の幸というべきか。
2007 10/8
車軸です。伸ばしランナーに穴をあけて0.3ミリの真鍮線をさしこんであります。
ピンバイスで軸がぶれないように穴を開けるという工作は簡単なようでむずかしいものです。
2007 10/8
フロントホークと言われて『それは自転車のどの部分であるか』と思った方々もこの写真でお分かりになるかと。
ガンプラのランナーは扱い易いのですが、色がドギツイのが難点。下色を消すために多くサフをかけなければならないのですが、そうするとスポークなんかはシャープさがなくなり、ダレてしまいそうです。
2007 10/8
さていよいよスポークを張っていきます。まず素材ですが、『試作品』で最初に試したのが伸ばしランナーでした。瞬間接着剤との親和性が高く塗料の乗りもいい。がしかし、均一な太さに伸ばすのがめんどうなのと、いかにももろい。ピンセットがちょっと当たったりしただけで、折れてしまいます。
しかたがないので、途中まで張ったスポークを全部はずして、また丹念に穴を開け直し、0.4号(0.1mm強)のテグスで張りなおしてみました。結局これがうまくいき、採用となりました。『試作品』ではサフまで吹いてみたのですが、テグスにもプライマーなしでなんとかノリました。