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『キ-６４異聞』　表紙にもどる

　飛燕の戦隊長で有名な○○少佐、終戦間際に各務原でお会いしましたよ。飛行禁止で暇をもてあましていたころですよ。

（中略）川崎航空に来ていたみたいです。敵に一矢を報いるんだとはりきっていましたね。700キロ以上出る化け物みたいな機体に乗っているんだと。700キロってジェット機だったんでしょうかねえ。・・・○○少佐は、そりゃしっかりした立派な人でしたが、人を担いで面白がるところがありましたからねえ。あれは冗談だったんでしょう。

●非凡社「昭和の群像・太平洋戦争」より