珍奇物件。陸軍カ号観測機制作01
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2012 11/19(月)
 いやいや、ホームページ作成ソフトをバージョンアップしたら、使い方が分からなくて。おまけに年末の入稿ラッシュで、ついつい更新が滞ってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
 さて本題。百式司偵制作中、年内更にあと一つくらいは完成に持って行きたいと考えていたのですが、へたなものに手を出すと年内はおろか来年半分くらい費やしかねないスローハンドぶりなので、って自らをエリック御大になぞらえるなど沙汰の限りなのですが、それはさておき簡単なものをサクッと消化しようと選んだのがこれ。タイトルにある通り珍奇な飛行機?です。
 その先進的な設計思想と、ユーモラスともいえるスタイリングでご存じの方も多いかと思われるのですが、だからといってこれ、あまり作る人はいないであろうという『ファインモールド製 1/72 陸軍カ号観測機』を作ります。
 なにゆえこの機体を選んだかというと、なんといっても部品点数の少なさ。もうほとんど食玩並みの点数です。これで実売価格2,000円近くするという、首を捻らざるを得ない価格設定なのですが、まあこのようなマニアックアイテムはそれでも売れるのでしょう。作られるかどうかは別として。
 ともあれ、これしきの部品点数のキットなら、ひこーきプラモ界のミスタースローハンドを自認する私とて、一週間もあれば楽勝でしょう。モーターライズさえ考えなければそうです。この機体の厄介なのは推進用のペラと、回転翼と呼ばれる、ヘリでいうところのローターの2つが、別々のスピートで回転していること。このへんをクリアしてしまえば、あとはなんとかなりそうです。
 
 ちなみに左の写真のようなマニアックな本も出版されていて、さっそく空港図書館より借りてきました。『カ号』の生い立ちが網羅された貴重な資料ではあります。ウィキペディアの記述のみでは物足りない方は一読を。
 ネットから拾った画像をもとにモーターライズのシミュレーションをするのですが、どうしても手持ちの極小モーター2ケ使用では無理があります。なんといってもこの機体、小さい。1/100スケールかと思うほどのサイズで、しかもこれらのギミックをすべて胴体内におさめなければならない。しかもオープントップで、上から見ると座席内も丸みえちゃん状態という、小細工が非常に難しい状態。困っているところで、救いの神が。いつもお世話になりっぱなしの、岐阜の超絶モデラーNさんより、私の手持ちのモーターよりさらに短いモーターを送っていただきました。まったくお世話になりっぱなしで。ありがとうございました。
2012 11/20(火)
 シミュレーション的には胴体内に収まりそうなので、次は構造。基本的にはこのようにクラウンギアを使って水平方向への回転を、垂直方向への回転に変えます。「なあなあ、お前のそのチョロQ、壊さないから中のギアだけくれない?」と子供に聞いていたら、横で聞いてたこの者の母が「それは壊すってことでしょ」と笑いながら鋭いツッコミを入れる一幕もあったりしながら、なんとかクラウンギアと、極小ピニオンギアを手に入れました。
2012 12/1(土)
 若干の試行錯誤の末、とりあえず仮組みした回転翼を付けて通電してみました。固唾を飲んで見守ると・・・・ゆるゆると回り始めました。そうそう、このスローな回転を欲していたんだよな〜。ナイスゆるゆる回転。写真は露出が足りないのでシャッタースピードが長めで高速回転しているように見えますが。
 さてここまでくればカ号のモーターライズは成就したも同然。あとはこれらのギミックを胴体内に押し込むだけです。
2012 12/16(日)
 更に試行錯誤を重ね、ついに二つのモーターと外部からの電源供給コネクタ、結構なスペースを取る配線を胴体内に収めることができました。回転翼、ペラともに、組立作業時に邪魔にならないように抜き差し自由です。
 
 回転翼はセンターのハブとの接着部分が細く、強度不足を心配していたのですが、あっと云う間に2本折ってしまい、真鍮線を埋め込んで強化せざるを得ませんでした。また、回転翼のブレードはクラウンギアからくる軸に垂直に取り付けないと、先端が胴体尾部を叩くのでこのへんの微調整も難しいところ。
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