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私は機首を突っ込み、いっきに四千メートル駆け下りた。
一機のゼロ戦が撃たれそうになっている。私は速力が余ってのめりながら機銃を放った。
とっさの一太刀である。
敵は右旋回を左旋回に切り返して私の腹の下から、ぐうんと突き上げてきた。