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昭和12年4月6日、東京、立川飛行場。午前2時12分。月のない夜空に軽々と舞い上がった神風号は、轟音の残して一路南に進路をとる。やがて、九州南端の佐多岬を過ぎる頃、水平線から日が登る。
朝日に照らされた神風号は、最初の補給地台湾を目指し快調な飛翔を続ける。